舌の力を意識したことはありますか?

歯科で行う舌圧検査とは
こんにちは、松戸駅前歯科です。
- 「最近、硬いものが食べにくくなった」
- 「食事中にむせることが増えた」
- 「子どもがいつも口を開けている」
- 「滑舌が気になるようになった」
日常のちょっとした違和感や悩み。実はそれ「舌の力」が関係しているかもしれません。
私たちは普段、無意識に舌を使って食べ物をまとめて飲み込んだり、正しい発音で会話をしたりしています。
しかし、足やお腹の筋肉と同じように、舌の筋肉も使わないと衰えたり、発達が不十分だと上手く機能しないことがあります。
当院では、そうしたお口の筋力や機能を客観的に評価し、指導するために「舌圧検査」を取り入れています。
舌圧検査ってどんな検査?
舌圧検査は、先端に小さな風船(バルーン)がつえた専用の舌圧測定器を使います。
やり方としては、前歯でバルーンの付け根を軽く噛んでもらい、舌を上あごに押し付けるようにしてバルーンを押し潰して、最大舌圧を計測します。
痛みはほぼ皆無で、わずか数分で終わる簡単な検査です。
数値で評価できるので、自分の舌の力が平均と比べてどうなのかがひと目でわかります。
【舌圧の基準値】
- 30kPa以上: 正常な舌の筋力
- 20〜30kPa未満: 舌圧低下の疑い
- 20kPa未満: 舌圧低下症
なぜ「舌の力」が大切?
舌は単なる筋肉の塊ではなく、飲み込む、話す、食べるといった大切な役割を担っています。

① 食事や飲み込みをスムーズにする
食べ物をしっかり噛んでゴクンと飲み込むとき、舌が上あごにしっかり押し付けられて食べ物を喉へ送ります。
舌圧が低下すると、食べ物がうまく喉へ送れず、むせたり、口の中にまだ食べ物が残ったままになり、誤嚥性肺炎につながることもあります。
② 歯並びにも影響を与える
舌が常に低い位置にあったり、舌の押し出す力が弱いと、出っ歯やすきっ歯などの歯並びに影響が出たり、ぽかん口の原因になることがあります。
③ 発音を支える
タ行やラ行は、舌を上あごにしっかりつけないと発音が不明瞭になります。
舌圧が弱いと、言葉がハッキリ伝わりにくく滑舌にも影響を与えます。
自宅でもできる!舌の訓練方法
当院でも指導している、ご自宅で簡単にできる代表的な舌の訓練方法をご紹介します。
① あいうべ体操
口を大きく動かして、口唇や舌の筋肉を鍛える訓練方法です。
- 「あ」 と喉の奥が見えるくらい大きく口を開けます
- 「い」 と口角を大きく横に引きます
- 「う」 と唇を前に突き出すように尖らせます
- 「べ〜」 と舌の先をしっかりと伸ばします
目安: 1日20-30セット(食後やお風呂上がりなど)
② パタカラ体操
舌や唇の動きを良くして、滑舌や飲み込む機能の改善を目指します。
- 「パ」 と上下の唇を破裂させるように
- 「タ」 と舌の先を歯切れ良く
- 「カ」 と舌の奥を喉に押し付けるように
- 「ラ」 と舌の先をくるくる回すようなイメージで
目安: 各発音8回を2セット
まとめ
舌の筋肉は、手足の筋肉と同じように訓練で鍛えることができます。
舌圧検査で現在の舌圧を測定し、患者さんの年齢や状態に合わせた舌の訓練方法をお伝えしております。
「食事の時にむせやすくなった」「滑舌が気になることがある」「自分の舌圧がどのくらいか気になる」など、些細なことでも構いません。スタッフへお気軽にご相談ください。