舌苔のケアには舌磨き

こんにちは、松戸駅前歯科です。

舌苔（ぜったい）とは、舌に付着している白〜黄色っぽい苔状のものです。

舌苔は食べかすや細菌などからなり、口臭の原因の約６割を占めていると言われています。

また、口臭だけでなく、虫歯や歯周病や味覚障害のリスクを高めることでも知られています。

今回は、舌苔のケアの仕方についてご紹介していきます。

舌苔が溜まる原因は？

舌苔が溜まる原因はいくつかありますが、代表的な３つの原因は以下のようになります。

①口腔ケア不足

口の中が不衛生だと食べかすや細菌が舌に溜まります。また、歯磨きだけでなく舌の清掃までしないと、舌の表面の凸凹に入り込んだ汚れは取れません。

②唾液の分泌が少ない

唾液には汚れや細菌を洗い流し、口腔内の菌の増殖を抑える働きがあります。唾液の分泌が少ないと舌の表面に細菌や食べかすが残りやすくなります。

③口呼吸の習慣

鼻ではなく口で呼吸をする方、お口ポカンする方は、唾液量が減り口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。

舌苔のケアには
「舌磨き」

舌苔を取り除くためには、「舌磨き」が大切です。
自宅ですぐにできる舌磨きのポイントを5つ紹介します。

①舌磨きは朝に1日1回

舌磨きは朝に1日1回を目安に行いましょう。汚れが目立たない場合には2−3日に1回でも十分です。

1日に何度も行うと舌を傷つけてしまうので注意が必要です。

夜間は唾液の分泌が減り、起床時は舌苔の付着が多いので、朝の歯磨きの時に舌磨きを行うのが良いでしょう。

②舌ブラシを使う

舌磨きをする際には専用の舌ブラシを使用するのがオススメです。舌の凹凸に合わせて設計されており、効果的に舌苔を取り除くことができます。

歯ブラシでも良いのですが、その場合には舌を傷つけないよう柔らかめを選ぶようにしましょう。

③鏡を見ながら磨く

舌苔がついてる部分を鏡で確認して磨くようにしましょう。

舌苔が付いていない部分は当てる必要はありません。

④ブラシは奥から手前に動かす

舌磨きをする際は、ブラシを舌の奥から手前に向かって軽く引きましょう。

ブラシを手前から奥に動かすと細菌を喉の奥に押し込んでしまうため注意です。

⑤軽い力で優しく引く

舌の奥から手前に軽い力で優しく引くようにしましょう。回数はだいたい3回程度にとどめ、何度もゴシゴシ磨かないようにしましょう。

たくさんついて取りきれない場合も無理に1回で取ろうとせず、日数をかけて少しずつ落としましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段、歯磨きはしていても舌磨きまではしていないという方は少なからずいらっしゃると思います。
舌の上に溜まる舌苔は、口臭や虫歯や歯周病の原因になります。

正しい歯磨きと舌磨きを行い、より良い口腔環境を保っていきましょう。