神経がない歯の
ホワイトニング
(ウォーキング
ブリーチ)
こんにちは、松戸駅前歯科です。
大きな虫歯や外傷によって、歯の神経を失った歯を失活歯と言います。失活歯は変色し、だんだんと黒ずんだような見た目になります。
失活歯は歯の内部から黒くなっているため、通常のホワイトニングでは白くする効果は期待できません。失活歯に対し、歯の内部から漂白し白くするホワイトニングの事をウォーキングブリーチといいます。
今回はウォーキングブリーチについてご紹介させていただきます。
ウォーキングブリーチの
メリット・デメリット

メリット
⚫︎歯を大きく削ることなく白くすることができる
⚫︎セラミックの差し歯で治療するよりも安価で済む
⚫︎通院期間も短く済む(個人差はあるが、1ヶ月程度が目安)
⚫︎比較的痛みが少ない
デメリット
⚫︎白さの限界がある
⚫︎後戻りをする場合がある
⚫︎虫歯などで歯の量がすでに少なくなっている場合には適応とならない
⚫︎すでに詰め物がされている箇所は白くできない
⚫︎漂白剤の影響により、歯の内部吸収を起こしたり、内圧が高まり痛みが出ることがある
⚫︎保険が効かない
ウォーキングブリーチが適応とならない場合

歯質が脆い場合や残っている歯の量が少ない場合には、ウォーキングブリーチはオススメできません。その場合は、歯を保護し形態を修復することができるクラウンの方が適切だと考えます。
また、黒くなっている歯を周りの歯の色に合わせたい等、高い審美性を得るにはクラウンやベニア治療の方が合っているかも知れません。
その他、妊娠中や未成年の方、無カタラーゼ症の方・根の病変がある場合は、ウォーキングブリーチは行うことができません。
ウォーキングブリーチのやり方

①歯の状態を確認する
虫歯や歯周病の状態、歯の根の状態を確認します。問題がある場合には先立って治療をします。根管治療が不十分な場合には再度根管治療を施します。
根管治療が不十分な場合には再度根管治療を施します。
②歯の内部にホワイトニング剤を
入れる
根管治療で詰めた薬剤を一部取り除き、そのスペースにホワイトニング剤を入れます。
③ホワイトニング剤を交換する
約1〜2週間ごとに薬剤を交換します。この交換の行程を2、3回程度繰り返すことで効果が出ます。
③穴を塞ぐ
ホワイトニング剤を取り除き、内部を綺麗にしたらプラスチックの材料で穴を塞いで完了となります。
まとめ

ウォーキングブリーチは適応症は限られているものの、歯を大きく削ることなく、患者さま負担も少なく黒ずんだ歯を白くすることができるという点ではメリットの大きい治療といえます。
ただし、患者さまがどのような仕上がりを求めているか、現存の歯の状態によっては違ったやり方のほうが合っている場合もあります。
当院では歯の状態を確認し、事前にいくつかやり方を説明させて頂いた上で患者さまに合ったやり方を選んでいただくようにしております。
前歯の黒ずみが気になる方は、一度当院までご相談ください。
下記ページにてウォーキングブリーチについてさらに詳しく解説しています。