歯ぐきから血が出る原因の多くは歯周病
歯ぐきから血が出る原因の多くは歯周病です。
歯周病の直接的な原因である歯垢（プラーク）が溜まると、歯ぐきに炎症を起こし出血や腫れを引き起こします。
歯周病は歯を失う原因の第１位と言われていて、重症化するまで自覚症状が出にくいとても怖い病気です。
出血は歯周病の一番分かりやすいサインです。
歯ぐきから血が出たときは歯周病の可能性を疑って早めに歯科医院を受診し、歯周病の治療を開始しましょう。
歯ぐきから血が出る
その他の原因
歯ぐきから出血する原因は他にもいくつか考えられます。
- 過度なブラッシング歯磨きの力が強かったり、毛の硬い歯ブラシの使用により、歯ぐきが傷ついて出血する場合があります。ゴシゴシ力をかけて磨かず、毛先が広がらない程度の力でやさしく磨くようにしましょう。
- 歯間ブラシやフロスによる傷サイズの合っていない歯間ブラシやフロスを無理に通したりすると、歯ぐきが傷つき出血を起こします。
ご不安な方は、お使いの歯間ブラシやフロスを持って、担当の歯科医師や歯科衛生士に見てもらうのをオススメします。 - 薬の副作用によるもの抗てんかん薬・カルシウム拮抗薬・免疫抑制剤は、薬物性歯肉増殖を引き起こす可能性があると言われています。
また、血液をサラサラにする抗凝固薬を服用している場合には、多少の傷でも血が出やすく止まりづらいことがあります。 - ホルモンの変化特に妊娠中は唾液の減少やホルモンバランスの関係から虫歯や歯周病になりやすいと言われています。
さらに、つわりや体調不良によって歯磨きを含めたセルフケアができなくなる方も多いため、歯ぐきからの出血を起こしやすくなります。 - ストレスや疲労ストレスや疲労や睡眠不足などで免疫が低下すると、歯ぐきの炎症が起きやすく出血をきたすことがあります。
歯ぐきから血が出た時の対処法
歯ぐきから血が出るからといって歯磨きをおろそかにすると、さらに歯垢（プラーク）が溜まり炎症が悪化してしまうことがあります。
まずはご自身ですぐにできる対処法として、柔らかめの歯ブラシで優しくマッサージするように磨きましょう。
軽度の歯周病であれば、だんだんと出血がおさまってくることが多いです。
但し、進行した歯周病はセルフケアだけではなかなか改善することができなかったり、出血の原因の特定をするためにも、できるだけ早く歯科医院で相談することをオススメします。
歯ぐきからの出血を
放置し続けると・・・
歯ぐきからの出血は歯周病が進行しているサインです。
そのサインを無視して放置し続けると歯周病が重症化し、最悪、歯を失うことになります。
また、血や菌が口の中から身体に入り込み、糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・誤嚥性肺炎などの重篤な病気を引きおこすリスクを高めることが知られています。
たかが、歯ぐきからの出血と甘く見て放置し続けていると、身体の健康を害することがあるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯ぐきから出血がある場合、多くは歯周病が疑われます。
柔らかめの歯ブラシによるケアでも改善せず、頻繁に出血を繰り返す場合には、歯周病が重症化しているか、それ以外の原因も疑われます。
該当するかもという方やご不安な方は、是非お気軽に当院までご相談ください。
